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経営支援を正式に発表

伊藤忠商事、再建中のエドウィンを買収

2014年3月11日 (火)

アパレル伊藤忠商事は11日、ジーンズの製造・販売で国内最大手で事業再生ADRによる経営再建を進めている「エドウイン・ホールディングス」(東京都荒川区)の全株式を取得すると発表した。10日付でスポンサー契約を締結した。

エドウィングループは東北地方を中心に13の自社工場を保有し、継続的な設備投資と技術革新の積み重ねにより、高品質で効率的な生産システムを確立。大手ジーンズチェーン各社との長年にわたる販売基盤は強固で、市場トレンドや消費者ニーズをいち早く捉えた商品開発が強み。

同社は、エドウイングループとの長年にわたる取引があり、2012年8月に為替デリバティブなどによる巨額損失が発覚した後も、事業継続のために支援を行ってきた。こうしたことを背景に、同グループが事業再生ADR手続きによる事業の再建を図る中で実施したスポンサー選定手続きで優先交渉権を獲得、スポンサー契約の締結に至った。

同社では「エドウイングループの伝統と独自性を尊重しつつ、本業であるジーンズ事業を再強化するとともに、内部統制などの経営管理体制も強化していく」として、エドウィングループの経営再建を支援する姿勢を明確にしている。