荷主日立製作所は28日、ドイツのElectrochaea(エレクトロケア)が保有するバイオメタネーション技術に関する知的財産権および関連資産を取得したと発表した。日立パワーソリューションズと連携し、合成メタンの製造・利用に関するGXソリューションの事業基盤を強化する。
取得対象は、ドイツ国内外の特許権、著作物、技術資料、既存ライセンス契約に基づき移転された技術情報の使用権など。日立は2024年11月、Electrochaeaと同技術に関するライセンス契約を締結し、日立パワーソリューションズとともに国内での実証や事業化に向けた取り組みを進めてきた。
今回、Electrochaeaの経営環境の変化にともない、法的整理手続きの一環として同社の資産売却が進められるなか、日立は同社が培ってきたバイオメタネーション技術を継承・発展させ、今後の事業展開につなげることを目的に知的財産権と関連資産を取得した。
バイオメタネーションは、微生物であるメタン生成菌の働きを利用し、水素と二酸化炭素から合成メタンを製造する技術。低温・低圧で運用できるほか、メタン生成菌が自己増殖するため、希少金属資源への依存を抑えられる。また、硫黄分などの不純物を含むガスへの耐性を持ち、未精製のバイオガスなどに含まれる二酸化炭素も原料として利用できる。
日立と日立パワーソリューションズは、今回取得した知的財産権・関連資産と、国内の実証案件を通じて蓄積する知見を組み合わせ、将来のスケールアップや国内外での事業展開に向けた技術・事業基盤を強化する。
国内では設備納入や運用・保守を推進する一方、海外では対象地域や市場性を見極めながら、関連するプロダクト、エンジニアリング、運用支援サービスなどを組み合わせた事業モデルの構築を検討する。
今後は、日立パワーソリューションズが培ってきた発電プラントの実装・運用・保守の知見を生かし、2030年までにバイオメタネーション技術を活用した中規模設備におけるGXソリューションモデルの確立を目指す。
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