国内NEXCO西日本は8月31日、熊本地震で被災した南九州自動車道・妙見第一橋の復旧に関する第2回検討委員会の結果を公表した。橋梁本体は上下線とも局所的な損傷にとどまり、一部部材に降伏が確認されたものの、部分的な取り替えや補強によって再利用できると判断した。橋脚についても一部に損傷がみられたが補強により再利用可能で、杭基礎には損傷が確認されなかった。
復旧方針では、南九州道の八代ジャンクション(JCT)-八代南間について早期の通行止め解除を最優先とする。断層帯上に位置する橋梁については、道路橋示方書に沿い、今回の地震による被災状況を踏まえた構造とする。断層変位の予測が難しいことから、将来同規模の地震が再発した場合でも、人命に影響するような落橋などの致命的損傷を可能な限り回避し、被災後の迅速な応急復旧が可能な構造を目指す。
現況構造案は既存の桁を極力再利用し、必要に応じて橋脚上部をかさ上げする案で、設計着手から通行止め解除まで3年を見込む。これに対し連続桁案は、断層部の橋桁をつなぎ、断層変位時の損傷を抑える構造で、橋脚の補強は必要になるものの、かさ上げを限定でき、2年での通行止め解除を想定する。資料では、現橋の桁を箱桁に交換する案や単純桁化する案も示されたが、いずれも3年を要する見通しとしている。
委員会では、縦横断の線形や杭基礎の健全性など技術的課題を詰めた上で、次回会合で復旧計画を決定する方針を確認した。NEXCO西日本は現時点で、通行止め解除には少なくとも2年を要するとみている。
妙見第一橋を含む被災区間では通行止めが続く一方、周辺の南九州道では一部区間で一般車両の通行が再開している。八代JCT-八代南間の早期復旧は、地域交通だけでなく九州南部を結ぶ物流網の正常化に向けても課題となる。
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