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三菱重工、下関造船所で新「おがさわら丸」進水

2016年1月27日 (水)

荷主三菱重工業は27日、小笠原海運と鉄道建設・運輸施設整備支援機構の共有船となる貨客船「おがさわら丸」の命名・進水式を下関造船所(山口県下関市)で行った。6月に竣工し、試験航海を行った後、7月から就航する。

三菱重工、下関造船所で新「おがさわら丸」進水

現行のおがさわら丸(6700トン)の老朽化に伴う代替船として建造しているもので、新造船は全長150メートル、幅20.4メートル、総トン数1万1000トンとなる。大型化、高速化、快適性の向上、バリアフリー化をコンセプトに、現行船より全長19メートル、幅は最大で3メートル大きくなる。

大型化により、旅客定員を900人に増やすとともに、パブリックスペースを拡大して快適性を向上。バリアフリー仕を随所に取り入れ、エレベーターや車イス専用のトイレ、シャワーを設ける。

推進システムはディーゼル機関駆動2基2軸で、新設計された可変ピッチプロペラを採用。船首部分は垂直ステム構造を採用することで、航海中の波の抵抗を軽減させる。これにより、燃料消費量は現「おがさわら丸」並みとなり、東京-父島間の航海時間は現行の25時間半から24時間に短縮される。