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ゼポ・データマイン調べ

ベトナムに抜かれアジア7位、1月の米国向けコンテナ

2016年2月16日 (火)

調査・データゼポ・データマイン(米国マイアミ)が16日に発表した、1月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績によると、アジア主要10か国・地域発の実入りコンテナ輸送量は、外国貨物を除くB/L・母船積地ベースで15.6%増(前年同月比)の117.2万TEUとなった。2015年1月は米国西岸で労使問題に伴う混雑が生じ、その反動から増加率が高まっただけでなく、1月の輸送量としても14年実績を上回り、過去最多を記録した。

ベトナムに抜かれアジア7位、1月の米国向けコンテナ

一方、アジア以外の世界各国発米国向けコンテナは、欧州、南米発が低調だったものの、アジア発が増加し、これに支えられて12.9%増の161万TUEとなった。

アジア発の6割以上を占める1月の中国発米国向けコンテナは、春節を前にして12月実績を10.7%上回り、前年同月比でも21.6%増と復調。2位の韓国は前年同月比14.7%増。自国発分が12.7%増となったほか、中国などからのトランシップ(TS)分も12%増え、11か月連続のプラスを維持した。

3位の台湾は自国分が29.9%増、TS分を含めた直航分が49.4%増と大幅に伸びた。4位の香港は12月までは減少が続いていたが、1月は4.1%のプラスに転じた。5位のシンガポールは10月からマイナスに転じていたが、1月は4.5%のプラス。6位のベトナムは57.3%増と大幅に増え、18か月連続プラス。荷受け地ベースではアジア2位に定着し、32.9%増となった。

8位のインドは12月に連続プラスが29か月目でストップしたが、1月は0.4%減と横ばい。9位のタイは26.5%増、10位のマレーシアの自国分は35.8%増だったが、直航分は37%のマイナスだった。

日本発(直航分)は1月も1.6%減と連続10か月のマイナスで、ベトナムに抜かれて7位に下がった。直航分が12月実績からほぼ全港で減少(平均16.5%)し、特に名古屋、横浜、仙台、博多は2桁のマイナス。前年の1月に対しては、東京、神戸がそれぞれ16%、19.7%のプラスだった。

一方、日本発TS分では、釜山港に光陽港を加えた韓国経由分が各港とも増勢で、前月比では17.1%のマイナスだったが、前年比では52.1%増となった。