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ヤマト、三大都市間当日配送の関西拠点がオープン

2017年10月5日 (木)
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話題ヤマトホールディングスは5日、厚木ゲートウェイ(GW、神奈川県愛川町)、中部GW(愛知県豊田市)と連携した多頻度幹線輸送で三大都市圏間の当日配送を実現する関西の総合物流ターミナル「関西GW」(大阪府茨木市)を開設した。11月1日から本格稼働に入る。

GW間で折り返し運行を実施し運行時間を短縮するとともに、グループ各社のネットワークを全体最適化してドライバーの「働き方改革」も進める。また、国内最長となる大型連結トレーラ「スーパーフルトレーラ25」(愛称「CONNECT)を導入、無人ボックス搬送機の実証実験と並行して進め、生産性の向上に注力する。

ヤマトグループでは、物流を「コスト」から「価値を生み出す手段」に進化させる「バリュー・ネットワーキング」構想に取り組んでおり、この構想を実現するための拠点として、これまで国内で羽田クロノゲート、厚木・中部GW、沖縄国際物流ハブを開設してきたほか、アジアでクロスボーダー小口輸送ネットワークの整備を進めてきた。

厚木・中部GWと連携する関西GWがオープンしたことを受け、同社は「ヤマトグループのラストワンマイルネットワークと高品質な流通加工機能を最新鋭のマテハン機器によって融合させ、物流のスピードと工程の短縮に革新をもたらすことで、顧客のビジネスに新たな価値を提供する」としている。

関西GWは茨木ICに近く、伊丹空港・関西空港・大阪港・神戸港といったあらゆる輸送モードに対応できる立地を生かし、関東・中部・関西の三大都市圏間をスピーディーで高効率な輸送ネットワークで結ぶ。

施設にはヤマトグループ11社が入居し、医療機器の洗浄・メンテナンス、家電の修理といった付加価値機能と、24時間稼働の最新マテハン設備、航空便などの輸送モードを連携させ、顧客に「新たなスピードと付加価値」を提供する。

2018年2月には関西GW見学コースを開設。宅急便をはじめ、物流の仕組みや同社グループが提供する物流の価値を体感できる場とする。

■関西GWの施設概要
名称:関西ゲートウェイ
所在地:大阪府茨木市松下町2-10
延床面積:9万116.77平方メートル(2万7260坪)
敷地面積:6万4135.57平方メートル(1万9401坪)
構造:鉄骨造・6階建て
開所:2017年10月5日
稼働:2017年11月1日
入居会社:ヤマト運輸、ヤマトグローバルエキスプレス、ヤマト・スタッフ・サプライ、ヤマトロジスティクス、ヤマトマルチメンテナンスソリューションズ、ヤマト包装技術研究所、ヤマトシステム開発、ヤマトフィナンシャル、ヤマトリース、ヤマトオートワークス、ヤマトマルチチャーター