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日本曹達、二本木工場の医薬添加剤設備を増強

2026年8月10日 (月)

メディカル日本曹達は6日、医薬品添加剤「NISSO HPC」について、二本木工場(新潟県上越市)の製造設備増強を完了し、7月に営業運転を開始したと発表した。投資額は100億円で、生産能力を従来の1.5倍に引き上げた。世界的な医薬品添加剤の需要拡大に対応するとともに、欧州の技術支援拠点やインドでの現地在庫・直接販売体制を整備し、海外販売を強化する。

NISSO HPCは医薬品や健康食品、工業用途などに使われる。特に医薬品分野は、世界的な人口増加や高齢化を背景に堅調な成長を続けている。同社は2023年3月に二本木工場での能力増強を決定し、新たな増産設備を完成させた。

▲「NISSO HPC」新製造設備 (出所:日本曹達)

物流面では、成長市場と位置付けるインドで供給体制を強化。26年4月からNisso Chemical Indiaを通じた直接販売を開始。代理店経由の販売と並行し、日系物流会社が運営する現地倉庫を物流拠点として活用する。インド国内に製品在庫を持つことで、顧客への供給を迅速化するとともに、市場ニーズを直接把握できる体制を構築した。

欧米市場への対応では、2月にドイツのライフサイエンスセンターデュッセルドルフ内に「セルローステクニカルアプリケーションセンター ヨーロッパ」(NISSO CTAC EU)を開設。NISSO CHEMICAL EUROPEが運営し、打錠機(シミュレーター)や流動層造粒機などの欧米仕様機器を備える。国内拠点とも連携し、欧州・米国の製薬企業への処方開発支援や技術サービスを迅速化する。

また、NISSO HPCと食品添加剤「CELNY」で、サステナブル経営推進機構による環境製品宣言「SuMPO EPD」認証を取得。セルロース誘導体では国内初としている。ライフサイクル全体の環境負荷に関する客観的なデータを提示し、欧州を中心に広がるサステナビリティ調達への対応力を高める。

同社は、生産能力の増強に加えて海外の技術支援、物流、販売体制を一体的に整備し、ヘルスケア分野の高付加価値事業と海外事業の拡大につなげる。

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