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13年のアジア→米国コンテナ3年ぶり増加、ゼポ調べ

2014年1月10日 (金)

ロジスティクスゼポ(米国ミネアポリス)は10日、米国税関ACEB/L統計データを基に2013年12月分と同年通期の米国向け海上コンテナ輸送実績をまとめた。それによると、アジア主要10か国発TEUは、前月から3.1%増加し7.4%増(前年比)の110万TEUとなった。

この結果、13年通期でも2.8%の増加となり、10年の1320万TEUを越えて1330万TEUと3年ぶりに横ばいから2.8%増の上向きとなった。

米国向け世界合計は、12月も南米以外は堅調で前月比5%増、前年比8.2%増の1740万TEUとなり、13年通期では前年比4%増の2075万TEUと上向きとなった。ただ、リーマンショック前(07年実績)のアジア10か国発1425万TEU、世界合計2109万EUには達していない。

アジア10か国を含むアジア全体(18か国)の13年通期TEUは1374万TEUで、アジア主要10か国でアジア全体の97%を占めた。

アジア発の6割強を占める中国は、12年の前年比が0.3%減の横ばいだったが、13年は前年比6%増と全体をけん引。トランシップ扱い量が多い韓国は、12年の前年比は4.9%増だったものの、13年は3.2%減となった。釜山TS国別傾向から、13年の前年比3.8%減に対して、中国TS分が7.3%減と多く、自国貨物分を表す荷受け地ベースでも1.4%減であった。

香港、台湾、日本は、12年の前年比はそれぞれ8.6%、2.4%、0.1%の減少だったが、13年の前年比もそれぞれ3.8%、4.6%、5.4%の減少となった。香港の荷受け地ベース(自国分)は10.7%減。

シンガポールは母船積地ベース量で日本が減少傾向のため日本と拮抗しているが、月次では再三日本を越えており、伸びは12年6.2%増、13年2.2%増と日本を上回っている。ベトナムは、荷受け地ベースで、過去10年間右上がりに伸びているが、12月は21.5%増で韓国、日本を越えて2位に、13年通期前年比は13.9%増で3位の日本と僅少差で4位となっている。

また、母船積地ベースでも09年以来右上がりで、13年の前年比は12.8%と拡大している。マレーシア、タイ、インドも母船積地ベースで、前年比が12年はそれぞれ20.8%、6.2%、7.5%、13年はそれぞれ4%、7.5%、2.3%といずれも増加した。

日本は、母船積ベース、荷受け地ベースともに、12月は前月から4%増加したものの、前年比では5%減となった。13年通期実績でも、それぞれのベース前年比で5.4%、4.7%の減少となった。

日本発米国向けコンテナの総量は、母船積地ベースの直航分と釜山経由TS分の合計となり、直航分の2013年前年比が5.4%減に対して、TS分と合計した場合の前年比は4.5%減となる。これは荷受け地ベースの前年比の4.7%減と大体一致している。

日本発直航8港と釜山港経由TS分を1港分として、9港の米国向け荷動きを3年間で比較してみると、東京、横浜、名古屋、神戸の主要港が減少傾向の中、釜山港TS分は6.4%の増加を示した。釜山TS分を日本港別にみると、12月実績は前年比が17.9%増と特に高かった。