国際ルーマニアは10月1日から、3.5トン超の貨物車を対象とする道路課金制度を見直し、従来の時間制ビネットに代えて、走行距離に応じて料金を徴収する「TollRo」を導入する。ビネットは、一定期間の道路利用に対して料金を支払う方式。TollRoでは走行距離に加え、車両重量、排出ガス規制区分を示すEUROクラス、利用する道路種別によって料金を算定する。国際輸送で同国を通過するトラックにとっても、運賃やルート設計に影響する制度変更となる。
TollRoはルーマニア国内の対象道路を走行する3.5トン超の貨物車に適用する。料金は走行した道路区間の距離を1キロ単位で算定し、インフラ利用料に加えて、大気汚染など外部コストを反映した料金を組み込む。一般国道の単価は高速道路・自動車専用道路の50%に設定する。排出ガス規制がより厳しいEURO VI車を基準とし、EURO IV・V車は15%、EURO III以下は30%高い単価を適用する。
12トン以上のEURO VIトラックの場合、高速道路と自動車専用道路は1キロ当たり0.48レウ、一般国道は0.24レウとなる。レウはルーマニアの通貨。これまでの期間ベースの課金から実際の走行距離に連動する変動費へ変わるため、運送会社やフォワーダーでは、走行ルートや輸送距離を踏まえた運賃設定への影響が見込まれる。
支払いは契約する料金徴収サービス事業者のほか、走行前に購入するルートチケットやTollRoのモバイルアプリを利用できる。未払いの場合や走行距離を特定できない場合には、2000レウの課金に加え、行政上の制裁を受ける可能性がある。路側検査と自動監視システムで料金の支払い状況を確認する。
欧州各国の道路料金収受サービスを相互利用するための「欧州電子料金収受サービス」(EETS)との相互運用は2027年1月15日からを予定する。それまでの移行期間は、ルーマニアへ乗り入れる外国の運送事業者も利用可能な支払い手段を確認し、車両情報や排出ガスクラスを正確に登録する必要がある。
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