ロジスティクスオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)は5日、日本海事協会(ClassNK)と大型コンテナ船に搭載するロールダンピングタンク(RDT)の横揺れ低減効果を検証する共同研究を始めたと発表した。ONEが運航船から取得した実測データを提供し、日本海事協会が数値シミュレーションと組み合わせて、実際の運航・海象条件下での性能を分析する。
RDTは、タンク内の液体を制御して移動させることで船体の横揺れを抑える装置。旅客船や調査船などでは従来から利用されており、近年はコンテナ船への搭載も広がっている。大型コンテナ船では過度な横揺れによってコンテナや固縛装置に加わる力が増すため、横揺れを抑えることで貨物の安全性や運航安定性の向上が期待される。

▲RDTの縮尺模型試験の様(出所:オーシャン・ネットワーク・エクスプレス)
一方、コンテナ船向けRDTの性能評価はこれまで模型試験や数値解析が中心で、実船での計測データに基づく検証は限られていた。今回の研究では、実航海データと解析結果を照合し、RDTの効果を定量的に評価する手法の確立を目指す。
ONEと日本海事協会は、検証結果をRDTの性能最適化やコンテナの積み付け効率、積載能力の改善にもつなげたい考え。貨物損傷リスクの低減や輸送の安定性向上を通じ、コンテナ輸送の安全性向上を図る。
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