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背景に直接寄港による積み替え貨物減への懸念

釜山港ネットワークが発足、海運業界の急激な変化に対応

2014年4月4日 (金)

ロジスティクス釜山港ネットワークが発足、海運業界の急激な変化に対応韓国・釜山港湾公社は3日、「釜山港ネットワーク」を設立したと発表した。世界の海運大手3社が結成する海運アライアンス「P3ネットワーク」など、グローバルな海運業界の変化に積極的に対応するための協議会で、発足式には韓国・海洋水産部や釜山市、海運会社、ターミナル運営会社、学会など30人の関係者が参加した。

発足式では、釜山港に積み替え貨物を誘致するため、「荷役料など費用の引き下げが必要」といった声や、「ターミナル間の積み替え貨物の効率的な運送システムの構築を急ぐべき」「港湾背後団地の貨物創出に向けた機能活性化や、積み替え貨物のインセンティブの強化、フィーダー船利用に向けた費用支援などが必要」との意見が出された。

釜山港ネットワークは今後、急変する世界的な海運状況に積極的に対応し、長期的には釜山港の競争力を向上させるためのコミュニケーション空間として役割を担う。

背景には、「P3ネットワークが設立されれば超大型船が主要港湾に直接寄港するため、積み替え貨物が減る」との懸念が高まっていたことがある。釜山港は全貨物取扱量のうち積み替え貨物が49%を占める積み替え貨物中心港湾のため、こうした懸念への対応を求めるニーズが強い。