荷主国際石油開発帝石は16日、子会社のインペックスブラウズE&Pを通じ、オーストラリア探鉱鉱区の公開入札で西豪州沖合に位置するWA-502-P鉱区をサントス社とともに落札した、と発表した。鉱区の権益比率は、同社が40%、オペレーターのサントス社が60%を保有する。
落札した鉱区は、同社グループ会社がオペレーターとして開発作業を推進しているイクシスガス・コンデンセート田(イクシスLNGプロジェクト)の周辺に位置しており、この鉱区の取得によって同ガス・コンデンセート田の周辺に位置する同社グループの保有探鉱鉱区は10鉱区となる。
鉱区は西豪州ブルーム市の北北東475キロの沖合に位置し、鉱区面積は581平方キロメートル、水深は400-500メートルで、北西隣には2012年に実施した試掘井(クラウン1号井)でガスの胚胎を確認したWA-274-P鉱区が位置し、南東にはイクシスガス・コンデンセートWA-502-P鉱区ロケーション田や、子会社がシェル社とともにフローティングLNG方式によって開発作業を行うプレリュードガス田やコンチェルトガス田(プレリュードFLNGプロジェクト)が位置するなど、周辺では有数のガス田などが発見・開発されている。
同社では「当社の中核的事業地域であるオセアニア地域での取り組みを強化するものであり、イクシスLNGプロジェクトの将来価値の拡大を図るため、周辺鉱区で積極的に探鉱活動を推進する当社の方針に沿うもの」としている。