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ピッキング、出荷指示データ作成処理が1時間から10分に短縮

良品計画、管理会計と国内外の物流DB基盤を構築

2014年7月2日 (水)

サービス・商品日本オラクル(東京都港区)とYDC(東京都府中市)は2日、良品計画(東京都豊島区)が管理会計と国内外の店舗の物流を支える基幹データベース基盤として、オラクルの高速データベース・マシンを採用し、5月から稼働を開始したと発表した。

良品計画は、商品の原価計算、国内の店舗、ECサイトの物流、海外店舗の物流を管理する既存の3システムを統合・強化するため、オラクルの高速データベース・マシン「Oracle Exadata」の導入を決定。これにより、複数の他社製UNIXサーバーで運用されていた既存システムを1台に集約した。

また、Exadataを活用した大量のトランザクションを取りこぼすことなくデータベースへのアクセスを監視・保護し、監査データの解析を行う仕組みや、Exadataのバックアップ・ストレージ基盤を併せて導入。これらに合わせて原価計算システムと物流システムも大幅に刷新した。

システム刷新により、良品計画ではECサイトの在庫引当時間がこれまでの4分の1、平均で0.17秒に短縮。物流センターのピッキング、出荷指示データ作成処理も1時間から10分に短縮した。さらに、勘定系システムや物流システムの画面、帳票処理などの全体的なパフォーマンス向上を図った。

今回のプロジェクトでは、YDCが原価計算、国内物流、海外物流システム構築、パフォーマンス検証、運用テストなどを担当。オラクルのコンサルティング・サービスが、新システムのリソースを効果的に活用するための実装の支援を行った。

良品計画は国内に269の直営店、海外に255店舗を展開し、ECサイト「無印良品ネットストア」と、スマートフォン向けアプリケーション「MUJIパスポート」を運営。オムニチャネルに対応するマーケティング戦略を積極化している。