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フェデックス「われわれは法執行機関ではない」と無実主張

米連邦大陪審、規制薬物販売の共謀でフェデックスを起訴

2014年7月22日 (火)

国際米連邦大陪審、規制薬物販売の共謀でフェデックスを起訴米国司法省は17日、インターネット上で規制された薬品を違法に販売する薬局から薬品の流通・配送を請け負っていたとして、サンフランシスコの連邦大陪審がフェデラルエクスプレス(フェデックス)を起訴したと発表した。起訴容疑は規制薬物と不正商標表示医薬品の販売に関する共謀。

司法省は同国麻薬取締局(DEA)と食品医薬品局(FDA)、議会メンバーなどが2004年からフェデックスに対し、違法インターネット薬局が規制に反して同社の輸送サービスを利用し、販売、配送している事実を伝えていたと指摘。

起訴状によると、04年に同社はこれらの薬品が売人や中毒者に配達されていたことを知っていたという。

これに対し、フェデックスはパトリック・フィッツジェラルド上級副社長が無実を主張し、これまで捜査当局に不正なインターネット薬局のリストを提供するよう要請してきたにもかかわらず、これまで提供されていないと強調。

さらに、同社は1日に1000万人以上の小包を輸送し、顧客のプライバシーをビジネスの中核に位置付けているとした上で「政府は何百万個もの小包の中身が適法なものかどうかによって、フェデックスが刑事責任を負うべきだと示唆しているが、われわれは運送会社であり、法執行機関ではない」との声明を発表した。

また、「われわれは顧客のプライバシーを侵害することには関心がない。捜査には喜んで協力・支援するが、法執行機関としての仕事をすることはできない」として、顧客のプライバシーを守る立場から、小包の中身が適法かどうかを「捜査」する立場にないとの考えを示した。

■起訴状(米国司法省)の写し
http://www.justice.gov/usao/can/news/2014/docs/FedEx%20Indictment%20-%20July%2017,%202014.pdf