ジュリアナ東京運営の東運レジヤー、特別清算開始決定

M&A帝国データバンクは28日、東運レジヤー（東京都港区）が今月16日に東京地裁から特別清算開始決定を受けた、と発表した。

同社は1979年9月に設立されたボウリング場経営業者で、都内の運送会社のレジャー部門を分離独立する形で設立され、91年5月には共同出資方式で本社ビル1階にディスコ店「ジュリアナ東京」をオープンした。現在は閉店している。

当時は最先端のプレイスポットとして人気を博し、92年9月期の売上高はピークとなる24億円を計上。その後は同年10月にジュリアナ東京の運営、債権債務を関係会社に移管し、港区・芝浦でボウリング場「東京ポートボウル」を主体に、レストラン「フィッシャーマンズハウス」、フラワーショップ「S＆F」などを運営していた。

しかし、以降はボウリング人気の衰退や同業他社との競合激化に加え、本業のボウリング場が大掛かりな改修工事を実施した影響もあって全体の客足が伸び悩み、09年9月期の売上高は6億300万円にとどまっていた。

損益面も利益率の高いボウリング場の運営が軟調となっていた上、減収の影響もあって赤字計上を余儀なくされていた。厳しい業況が続く中、同社は11年にボウリング場の運営を別会社に譲渡した上でことし1月20日の株主総会の決議で解散していた。帝国データバンクでは、負債について「は現在、調査中」としている。