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日立ソリューションズ東日本

製造業向け在庫可視化製品のビッグデータ対応版を発売

2014年9月16日 (火)

サービス・商品日立ソリューションズ東日本(仙台市青葉区)は12日、製造業向けに在庫状況を可視化できる同社製品「シンCASPSIヴィジュアライザー」で大規模SKU処理が可能なビッグデータ対応版として、「PSIヴィジュアライザー・エンタープライズエディション」の提供を2015年2月から開始する、と発表した。

ビッグデータ対応版の提供を開始することで、大容量データを高速に取り扱うことができるようになり、これまで困難だった世界規模の在庫調整につながる。

製造業では、本社や製造拠点、部材調達の国際化で、多拠点にわたるSCMが求められており、生産や在庫状況をよりタイムリーに把握するために大容量のデータを高速に処理できるシステムが必要になってきている。

こうしたニーズに対応し、日立ソリューションズ東日本は製造業のデータ大容量化の流れに対応するため、「シンCASPSIヴィジュアライザー」をベースに高速データベースアプライアンス製品に対応する製品としてビッグデータ対応版を開発した。

新製品は、計算処理に要する時間を大幅に短縮し、処理が可能なSKUの数を現在の数万オーダーから数十万-数百万オーダーに拡張することを目指している。

これまでに行った研究開発では、9万件のSKUを用いた計算処理で現在の15倍以上の性能向上を確認。これまで事前のバッチ処理で多くの時間を要していた処理を大幅に短縮できるため、よりタイムリーに在庫推移を確認できるようになる。また、大容量のストレージとDBの高い圧縮率により、数百万オーダーのSKUも容易に格納できるようになるという。

同社は対応する高速アプライアンスの第一弾として、IBMのデータ・ウェアハウス(DWH)アプライアンス製品「IBMピュアデータシステムforアナリティクス」(Netezza)対応版の提供を開始する。今後は、オラクルデータベースなどデータベース製品への対応も進め、グローバルに展開する企業向けに機能拡張を行う。

さらに、「平均在庫実績」「平均在庫計画」「販売実績」「販売計画」といった標準的な評価指標に加え、「先月平均在庫」「今月平均在庫」「欠品日数」「在庫消化日数」「安全在庫」など、さらに詳細な評価指標の研究開発を進めており、より在庫調整業務の実務に沿った指標の提供とする計画。

同社では、今後3年間で新製品の売上高5億円を見込む。

製造業向け在庫可視化製品のビッグデータ対応版を発売

出所:日立ソリューションズ東日本