国際TNTエクスプレスは15日、オーストラリア現地法人が今後数か月で新たに24台のHINO300シリーズ・ハイブリッドを購入し、同国最大のハイブリッド配送トラック群を拡充すると発表した。
現在運用している30台のハイブリッド配送トラックに、24台を加え、ディーゼル車両と置き換えることで、化石燃料のへ依存を軽減する。
同社の社内調査によると、TNT・オーストラリアで運用している30台のハイブリッド配送トラックは、同性能のディーゼル配送トラックに比べ、4年間で二酸化炭素排出量を112トン削減したことが分かった。
調査は、2010年8月から14年6月まで、同じ配送デポで29台のハイブリッド配送トラックと29台のディーゼル配送トラックを運用し、比較した。
TNTのHINO300シリーズ・ハイブリッド配送トラックは、10年から14年の間に合計289万キロを走行し、ディーゼル配送トラックに比べて1キロ当たり二酸化炭層排出量を39グラム削減した。
このハイブリッド配送トラックは、100キロワットのディーゼル・エンジンと、運転状況やドライバー情報に応じて燃料使用量と二酸化炭素排出量を最適化する36キロワットの電気モーターを搭載。エンジンの停止・始動が頻繁に行われる交通状況では、バッテリー残量に応じて、EVモードで走行することもできる。