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ARC調べ

インドWMS市場、未成熟だがオムニチャネルが拡大促進

2014年11月12日 (水)

調査・データARCアドバイザリーグループは11日、倉庫管理システム(WMS)のインド市場をオムニチャネル販売が牽引しているとする調査レポートを公表した。

レポートによると、WMSのインド市場は他地域に比べて未成熟で、「やっとWMSと関連の付加価値サービスの導入を開始した」段階にあると報告。

しかし、サプライチェーン実行プラットフォームがもたらすメリットの認識が進み、WMSアドオンモジュール導入の促進、オムニチャネル小売パラダイムがもたらす需要の増加などが、同国のWMS導入の伸びをさらに加速していると指摘し、オムニチャネルによって市場が拡大するとの見方を示した。

ARCの「倉庫管理システムのインド市場動向調査」共著者でシニアアナリストのニーラム・サイ氏は「インドはWMSにとって非常に大きな潜在市場で、WMSサプライヤにとって今後大きな可能性がある。フルフィルメント活動を支援するために、手作業や手作りのシステムを使用してきた多くの会社は現在、作業の改善を行おうとしている。電子商取引の浸透は倉庫管理を複雑なものとした。この変化への対応を支援するチャンスをWMSサプライヤに与えている」と語っている。

店舗型の小売業者や消費者との直接取引を行っているブランド製造企業は、複数のチャネルをよりうまくサポートするためにフルフィルメント業務を再構築しているが、レポートでは、これらの多チャネル用倉庫もオムニチャネルの波、プルウォール処理、出荷文書に対応するため、新たなロジックが必要になってきていると分析。

その上で、「従来型の倉庫に電子商取引用フルフィルメントを追加することは、ピースピック、パック、ラベリングなどのプロセスをサポートできる機能の必要性を生み出している」と、オムニチャネルによって既存のフルフィルメントを再構築することが求められていると強調した。