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京浜港、荷主意見交換会に12社、渋滞対策求める声多く

2014年12月8日 (月)

国内京浜港、荷主意見交換会に12社、渋滞対策求める声多く関東地方整備局と関東運輸局が事務局を務める京浜港物流高度化推進協議会は8日、物流効率化に向けた荷主意見交換会を開催したと発表した。12の荷主企業と京浜港関係者が参加した。

11月21日に開催された意見交換会では、最近の国際物流効率化の取り組み状況や参加各社の物流動向をテーマに意見交換を実施。「航路の中心がアジアトランシップに移行しつつあるが、積替時に荷崩れを起こすなどの弊害が発生しており、対応に苦慮している」「港頭地区での渋滞対策をハード・ソフト両面で急いでほしい」「効率的な物流の実現のためには、港頭地区での渋滞を生じさせないよう、ターミナルの整備とアクセス道路の整備を並行して進めて欲しい」など、港湾エリアの混雑緩和策を求める声が多く上がった。

また、「コンテナマッチングの促進には輸出入それぞれに複数の企業の参加が不可欠となるが、国土交通省、経済産業省には、物流施策大綱に基づいたの取り組みを期待している」「コンテナマッチングについて、最近では荷主やフォワーダーではなく、陸運事業者からの要請を受けて行う事例が増えてきている」「労働力不足などを背景として陸運事業の状況が厳しく、コンテナ輸送の確保に苦労している。コンテナマッチング・ラウンドユースは、陸運事業者の意向も取り込む形で進めて欲しい」といった、コンテナマッチング施策に対する期待や要望もあった。

同協議会では、2007年度から毎年、国際海上コンテナ物流の効率化に取り組む荷主企業と意見交換会を開催しており、今回はクボタ、小松製作所、サントリービジネスエキスパート、東芝、ナイキジャパングループ、日産自動車、日清物流、ニトリ、日立物流、富士重工業、太田国際貨物ターミナル、JR貨物・インターナショナル――が参加した。