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第一中央汽船、貨物船全損の損賠控訴審で勝訴

2015年1月23日 (金)

ロジスティクス第一中央汽船は23日、同社運航の貨物船「オーシャン・ビクトリー」号が全損した事故の損害賠償請求訴訟で英国控訴院が同社の控訴を全面的に認めて第一審判決を取り消し、船主に訴訟費用を支払うよう命じる第二審判決が言渡された、と発表した

同社は、中国・北京市の船主「チャイナ・ナショナルチャータリング社」からケープ型撒積貨物船「オーシャン・ビクトリー」号を一航海限りで2006年9月に定期用船したが、同年10月24日、天候悪化によって荷揚港の鹿島港外で坐礁し、12月27日に全損となった。

この事故で船主のチャイナ・ナショナルチャータリング社は、第一中央汽船に対して「定期用船契約で定められた安全港、安全岸壁提供義務の不履行がある」と主張し、2010年6月21日に1万4200万米ドルの損害賠償請求訴訟を提起。

13年7月30日、第一審裁判所は第一中央汽船に対して船主へ損害賠償金1億3760万米ドル、金利2900万米ドル、訴訟費用の支払いを命じたが、第一中央汽船は判決を不服として英国控訴院に控訴し、「定期用船契約上の不履行はない」として争っていた。