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危険物車両の基準不適合率が上昇、14年は18.88%

2015年1月26日 (月)

調査・データ消防庁がこのほどまとめた移動タンク貯蔵所、危険物運搬車両の立入検査結果によると、基準不適合車両の割合は18.88%となり、前年と比べて0.68ポイント増加した。

中でも定期点検義務違反が1337件(12件増)とに上っており、消防庁では定期点検の実施と結果・完成検査済証の車両への備え付け徹底など8項目にわたる重点項目を示し、運送事業者団体などに保安確保のための留意事項として事業者への周知を要請した。

2010年以降の不適合率は17.15%、17.68%、17.59%、18.2%、18.68%と年を追って上昇しており、移動タンク貯蔵所に限定すると、14年は19.08%、車両数にして4287台に上った。

こうした集計結果を受け、消防庁は移動タンク貯蔵所に対する重点項目として、(1)定期点検(特に5年ごとの漏れの点検)の実施とその結果、完成検査済証の車両への備え付けの徹底(2)必要な消火設備(消火器2個以上)の設置、維持管理の徹底(3)危険物の類、品名、最大数量を表示する設備と標識の設置、維持管理の徹底(4)電気設備、設置導線の維持管理の徹底(5)危険物取扱者免状の携帯、危険物取扱者の保安講習受講の徹底――に留意するよう要請。

危険物運搬車両に対しては、(1)車両の前後の見やすい位置への標識の設置、運搬する危険物に適応する消火設備の設置の徹底(2)店頭・落下防止措置など適切な積載方法の徹底(3)必要なイエローカードか容器イエローカードの携行徹底――を示した。