プロロジス、成田市で新施設竣工、全4棟出揃う

拠点・施設プロロジスは12日、千葉県成田市のマルチテナント型施設「プロロジスパーク成田1-D」が竣工したと発表した。

同施設は、プロロジスが一体開発を進めてきた「プロロジスパーク成田1」プロジェクトの最終区画の開発物件で、「プロロジスパーク成田1-A、B、C、D」の全4棟の施設からなる物流拠点として完結する。

プロロジスパーク成田1-Dは成田空港第6ゲートから3.5キロと近く、新空港IC（新空港自動車道）から8.1キロ、富里インターチェンジ（東関東自動車道）から7.2キロに位置。5月までに圏央道の神崎ICと大栄JCTがつながることで、常磐方面へのアクセスも向上することから、関東全域をカバーできる拠点となる。

また、成田空港駅から6.7キロ、芝山千代田駅から4.5キロの距離にあり、空港第2ビルからプロロジスパーク成田1まで専用のシャトルバスを運行しているため、従業員の通勤利便性も高い。近隣には航空貨物だけでなく、海上貨物を扱うアパレル企業や通販企業が入居する物流施設が集積している。プロロジスパーク成田1-A、B、Cと同施設に近接するプロロジスパーク成田3の平均稼働率は9割を超えている。

竣工した施設は、最大3区画に分割できる2階建てのマルチテナント型で、1階に高床式バースを備え、内部には垂直搬送機と荷物用エレベーターを設置した作業効率の良い仕様となっている。24時間体制の操業が可能で、航空・海上貨物に対応。敷地内にはトラック待機場、トラック用駐車場、トラック洗車場、緑に囲まれた休憩スペース、喫煙所、コンビニエンスストアを設けた。

入居企業の事業継続性への配慮から、緊急地震速報システムや衛星電話などを備え、災害時・停電時に荷物用エレベーター、垂直搬送機が使用困難に陥った場合に使用する非常用搬出入用開口を設置。停電時にも建物管理機能を維持するための発電機も用意している。

また、井戸水利用の設備を整え、通常時は植栽への散水に利用し、非常時には雑排水として利用できるようにした。施設共用部と事務所部分にはLED照明を採用し、屋上には1.1メガワットの大規模太陽光発電システムを導入する。

■「プロロジスパーク成田1-D」計画概要
名称：プロロジスパーク成田1-D
所在地：千葉県成田市南三里塚
敷地面積：プロロジスパーク成田1全体：9万9864.82m2（3万209.11坪）
プロロジスパーク成田1-Dのみ：2万3871.15m2（7221.2坪）
延床面積：2万8506.30m2（8623.15坪）
構造：S造、地上2階建
着工：2014年4月
竣工：2015年2月