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中国販売が年15%伸び、供給力強化

昭和電工、中国に2か所目の熱硬化性成形材料拠点

2015年2月13日 (金)

荷主昭和電工は12日、熱硬化性成形材料事業の強化を図るため、台湾の合成樹脂材料メーカー「長興材料工業」と合弁で、グループ2か所目となる中国生産拠点を広東省珠海市に新設する、と発表した。昭和電工の出資比率は70%。

熱硬化性成形材料は、不飽和ポリエステル樹脂を主成分に、ガラス繊維などを混練した熱硬化性成形樹脂のことで、自動車向けランプリフレクターやエンジンカバー、家電・精密部品の封止材などの用途で使用。最近では電気自動車、ハイブリッド車向けのモーター封止材としての用途拡大が見込まれている。

昭和電工グループの熱硬化性成形材料事業は、日本、上海、タイの3か所に生産拠点を展開しているが、中国で2007年以降、販売額が年平均15%の高い伸びを示し、上海拠点もフル操業の状況が続いていることから、新たに生産拠点を設立することで、地域の供給体制を強化する。