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労使交渉影響し海上からシフト

米州向けが大幅増、阪急阪神エクス・2月航空貨物

2015年3月4日 (水)

調査・データ阪急阪神エクスプレスが4日発表した2月の航空輸出入取扱実績によると、輸出取扱件数は前年同期実績を9.4%下回る1万5334件となった一方、重量ベースでは5.3%増加して5217トンと17か月連続で伸長し、5000トンを3か月連続で上回った。

TC-1向けは米国西岸の港湾労使交渉の影響で海上輸送から転換した貨物が増加。自動車関連を中心に米中西部・西部向けが大きく実績を伸ばし、重量ベースで42.1%増と今年度最高を記録。20か月連続で前年実績を上回った。

TC-2向けは、英国向けのスポット出荷があったほか、ドイツ向け電子機器や自動車関連の荷動きが好調さを維持し、33.7%増加した。TC-3向けは、主要仕向地の中国、タイ、香港、シンガポール向けが減少した影響で12.3%減と伸び悩んだ。

輸入取扱件数は6.5%減の1万3845件で、8か月連続で前年を下回った。品目別ではアパレル関連、コンピュータ部品、付属品関連などの主要貨物が低調に推移。旧正月前の駆け込み需要が盛り上がりに欠け、市況の停滞感が続いた。