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三井物産と三菱商事、ブラジル超大水深対応FPSO傭船事業に参画

2011年5月25日 (水)

産業・一般三井物産と三菱商事は25日、三井海洋開発がブラジル沖でブラジル国営石油会社のペトロブラス社、英国BGスペインレプソルYPF向けに予定している浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の長期傭船サービス事業に参画することに合意し、同日付で関連契約に調印した。

 

合意は、三井海洋開発が設立したオランダ法人・グアラMV23B.V.社に三井物産、三菱商事が出資・参画するもので、大型タンカーを改造して建造され、完工後、ペトロブラス社45%、BG E&PブラジルLtda社30%、レプソルシノペックブラジルS.A.社25%のコンソーシアムが採掘権を持つブラジル沖合の大水深プレソルト層商業生産油田「BM-S-9ブロック」(グアラ油田)の開発に投入される。

 

FSPOは、ブラジルの造船所で船上プラントシステムの組込み工事を行った上で、2012年第4四半期に完工予定で、その後20年間にわたりチャーター、原油生産に供される。三井海洋開発は、船上プラントシステム、船体に関する設計、機器購入、建造、FPSOの操業を担当する。

 

この案件は、2008年に三井海洋開発が受注したトゥピ油田向けFPSOに続く、2隻目のプレソルト層油田向けFPSO傭船事業となる。ブラジルのパートナーで共同応札者のシャヒングループは、MV23への参画、FPSOの操業に一部関与することを検討している。