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日通、仙台で災害ロジスティクステーマに講演

2015年3月19日 (木)
日通、仙台で災害ロジスティクスをテーマに講演

▲講演の様子(出所:日通)

イベント日本通運(日通)は19日、夢メッセみやぎ(仙台市宮城野区)で15日から17日にかけて、3回目の国連防災会議に合わせて開催された「防災産業展in仙台」の特別講演・シンポジウムで、防災力向上と震災ロジスティクスをテーマに講演した、と発表した。

特別講演・シンポジウムでは「日本通運の危機管理体制と災害に打ち勝つロジスティクス体制の構築」と題して講演。震災発生から2か月の間、全国から6810台の車両を動員し、緊急物資の輸送を行ったこと、津波で被災した仙台空港の機能の一部を山形空港に移設するプロジェクトや、線路の寸断で輸送ができなくなった鉄道コンテナを内航船で輸送したこと、津波で打ち上げられた船舶を海に戻す作業、災害廃棄物の広域輸送――などのエピソードを紹介した。

これらの取り組みの中で明らかになった物流面の課題や教訓を「震災ロジスティクス」としてシステム化し、平時の災害支援物資の備蓄や保管施設のあり方、避難所への輸送、支援物資の受給ミスマッチへの対応など、災害発生後の初動期から復興期に至るまでの企業、自治体の体制整備、今後発生が予想される首都直下型地震や南海トラフ地震の際の宮城県に期待する役割――などを提案した。

防災産業展の展示ブースでは「災害から学ぶ物資備蓄・物流スキームの事業継続計画(BCP)」のテーマで展示を行った。

国連防災会議は14日から18日にかけ開催し、国連加盟国193か国の首脳や閣僚など5000人が出席し、15年以降の新たな国際防災の枠組みを策定するために行われている。