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国連WFP、サイクロン被害のバヌアツで支援物資輸送

2015年3月20日 (金)
国連WFP、サイクロン被害のバヌアツで支援物資輸送

(出所:国連WFP)

国際国連WFP(世界食糧計画)は19日、大型サイクロンに襲われた南太平洋の島国・バヌアツで緊急支援活動を開始したと発表した。緊急食糧支援、支援物資の輸送、情報通信網の整備を行う。

バヌアツでは少なくとも11人の死亡が確認され、首都ポートビラのあるエファテ島では3000人以上が36か所の避難所に身を寄せているという。

通信情報網がダウンしているため、被害の全容はわかっていないが、国連WFPの初期評価では現地の一次情報と未照合ながら「国人口の3分の2にあたるおよそ17万人」がサイクロンで被災した可能性があるとみている。

国連WFPではまず、同国政府からの要請を受けて物資輸送と通信網整備の支援を開始するため、職員が現地入り。輸送面では、同国に届く支援物資を「支援を最も必要としている人」に効率的に届けられるよう、ほかの機関と協力しながら物資倉庫や配給所の設営などを進める。

通信面では職員が150キロの通信器材を持参して現地に到着。通信網が遮断した島々を衛星回線でつなぐなどして、支援活動に必要となる通信網整備を急いでいる。

また、同国政府から正式に食糧支援の要請も受け、準備を進めている。国連WFPが運営する国連人道支援物資備蓄庫に備蓄している栄養強化ビスケットを空輸する可能性があるとしている。