ロジスティクス電源開発、東京電力ホールディングス、中部電力、川崎汽船、住友重機械工業、アルバトロス・テクノロジー(東京都中央区)の6社で構成するFAWTコンソーシアムは8日、次世代浮体式風車「浮遊軸型風車」(FAWT)の小型実験機を長崎県壱岐市内の実証海域に設置し、海上実証を開始したと発表した。低コストな国産洋上風力発電の実現に向け、実海域で技術成立性を検証する。

▲浮遊軸型風車(FAWT)小型実験機(出所:川崎汽船)
実証期間は7月2日から1年間の予定。実験機は、3枚の直線翼で構成する垂直軸型風車と円筒浮体を組み合わせた構造で、ローター直径は9.3メートル、浮体直径は1.7メートル、最大出力は20kW。海底アンカーに接続した3本の係留システムで位置を保持する。
日本は遠浅海域が限られるため、深い海域にも設置できる浮体式洋上風力の導入拡大が課題となっている。一方、従来の水平軸型風車を用いた浮体式風力発電は、浮体や係留設備の大型化に伴うコストが課題とされる。FAWTは構造の簡素化や低重心化により、洋上風力発電のコスト低減と国産化を目指す技術として開発が進められている。
実証終了後は実験機を撤去し、各部材の状態を調査・分析する。コンソーシアムは長期運用に向けた課題を把握し、今後の大型化に向けた設計高度化に活用する。並行して進める大型機の基礎検討とあわせ、メガワット級実証機の開発につなげ、将来的な商用化を目指す。
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