サービス・商品ウェザーニューズは8日、AI(人工知能)搭載の航海気象サービス「SeaNavigator」のスマートフォン向けアプリの提供を開始したと発表した。船舶の異常挙動や運航計画の変更情報を陸上の運航管理者にプッシュ通知で知らせ、運航判断の迅速化につなげる。
新アプリは、AIS(船舶自動識別装置)データを基に、船舶の速度低下や漂流を自動検知する。減速が想定される港湾以外で急な速度低下があった場合や、船速0.5ノット未満の状態が2時間以上続いた場合に、陸上オペレーターへ通知する。担当者はスマートフォン上で風や波の予測、船舶データを確認できる。

▲AIエンジンを搭載した航海気象サービス「SeaNavigator」(出所:ウェザーニューズ)
運航計画の変更では、ウェザーニューズが提案する推奨ルート、到着予定時刻、スピード、燃料消費量などをアプリ上で確認し、承認できる。従来はメールでの提案、承認、本船への指示に平均24時間かかっていたが、運用試験では平均6時間、早い場合で23分まで短縮した。プロセス時間を75%改善したことになる。
アプリはパソコン向け「SeaNavigator」と同期し、運航計画の変更状況をチーム内で共有できる。担当船だけを表示する船舶グループ機能や、必要な通知を選べる設定機能も備えた。今後は承認後の計画を船舶へ自動送信する機能や、航路逸脱アラート、目的地・船速・到着予定時刻の変更をアプリから依頼できる機能の追加を計画する。
同社は、航海気象の知見とAI、モバイル活用を組み合わせ、海運会社の安全運航管理や運航業務の効率化を支援する。
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