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エアクロ、物流支える基幹システム監視を高度化

2026年7月8日 (水)

サービス・商品New Relic(ニューレリック、東京都中央区)は8日、エアークローゼット(東京都港区)がオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を導入し、基幹システムの性能監視や改善、障害調査を自動化する基盤を構築したと発表した。問題調査時間を従来比20分の1に短縮し、スタイリストの商品選定時間を年間2520時間削減した。

エアークローゼットは、女性向け月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」を運営している。同サービスの会員数は2026年3月末時点で約150万人。家電などのレンタルサービス「airCloset Mall」、都度利用型ファッションレンタルサービス「airCloset Spot RENTAL」、骨格・カラー診断サロン「airCloset Salon」に加え、2026年5月には男性向け月額制ファッションレンタルサービス「airCloset Men’s」を開始している。

同社は、サービスと物流の両面を支える基幹システムを内製しており、ウェブシステム、スタイリングシステム、倉庫管理システムなどが連携する独自プラットフォームを構築している。一方で、システムの規模や複雑性が増すなか、全体の状態把握が難しくなり、障害対応や性能悪化の検知が課題となっていた。

こうした課題に対応するため、同社は2023年1月にNew Relicの導入を決定した。導入後は、「New Relic MCP Server」とマルチエージェントを連携させたAIOpsの仕組み「New Relic Analyzer」を独自に開発。AIが毎朝、監視対象アプリケーションの状態を分析し、N+1クエリやスロートランザクションなど6種類の問題を自動検出する。

問題が検出されると、内製の「Git Server MCP」を通じてソースコードを調査し、原因コードを特定したうえで、修正案とともにBacklogチケットを日英併記で自動起票する。これにより、問題調査にかかる時間を従来比20分の1に短縮し、性能監視から改善計画立案までの工数をゼロに削減した。

また、New Relicのトランザクションを通じた性能問題の調査・分析により、スタイリストが顧客に合った洋服を選ぶまでの時間を年間2520時間削減した。ピーク時のサーバー負荷低減にもつながり、年間で相応のインフラコスト削減が見込まれている。AI(人工知能)エージェントの稼働コストは、Gemini 3.0 Flashを1日1回、30日間テスト稼働させた際の実測値で月額7ドルだった。

エアークローゼットでは今後、AIにソースコードを構造化して理解させる「Graph RAG」の実装を進める。ソースコードの依存関係を解析する「Code Graph」や、データベースのテーブル構造辞書「DB Graph」のMCPを独自に整備し、「問題検出、原因特定、修正コード生成、コードレビュー、テスト、デプロイ」のサイクルを自動化パイプラインとして完結させることを目指す。2026年内にも、一部の性能問題について、検出から修正コードのリリースまでをAIに完結させる自律運用の実現を計画している。

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