ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JICA、ソロモン諸島の首都物流改善へ無償資金協力

2015年6月12日 (金)

国際国際協力機構(JICA)は11日、ソロモン諸島政府との間で「ククム幹線道路改善計画」を対象として31億8800万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結した、と発表した。

この事業は、ソロモン諸島の主要道路、ククム幹線道路で既存橋梁、道路のハード面の改善と道路施設運用管理向上による安全性・利便性の改善を行うことで、渋滞の緩和、交通の安全性強化などを図り、災害復旧・防災、物流改善に寄与するために実施するもの。

これにより、中心市街地から空港までの交通渋滞の緩和や平均走行速度の向上などが達成され、物流の改善による経済活動の活性化、交通の安全性・利便性の向上、河川増水などの災害対策、道路施設の運用管理能力の向上――を見込む。

ソロモン諸島の首都ホニアラ市の市街地とホニアラ国際空港を結ぶククム幹線道路(4車線)は、交通量に対応できていないラウンドアバウト式交差点があり、中心部に架かる橋梁が2車線で中央市場前ではバスによる駐停車が妨げになっているなど、複数の要因で慢性的な渋滞が発生している。

また、排水施設が不十分なために雨季には道路が冠水し、渋滞と舗装の劣化を助長しており、歩行者のための道路横断施設もほとんどどないため、交通事故の危険性が高くなっている。

2014年4月の暴風雨による洪水では、既存橋梁の流失・破損や道路の冠水などで首都交通が麻痺したこともあり、今後の豪雨・洪水など自然災害への対策が必要となっていた。