ロジスティクスジャパン マリンユナイテッド(JMU)は29日、津事業所で建造していたTHETIS MARINE HOLDINGS向けスエズマックスタンカー「NISSOS SANTORINI」を引き渡したと発表した。
同船は、津事業所がこれまで培ってきたスエズマックスタンカー建造の実績を基に開発した次世代船で、世界の主要港湾の入港条件や市場ニーズを踏まえながら、従来船より燃費性能を向上させた。全長274.30メートル、幅48.00メートル、総トン数8万3500、載貨重量15万8940トン、航海速力14.5ノットで、船籍はマーシャル諸島とした。

(出所:ジャパン マリンユナイテッド)
物流を支える原油輸送分野では、環境規制への対応と輸送効率の向上が重要な課題となっている。同船は、2025年以降の契約船に適用されるエネルギー効率設計指標(EEDI)Phase 3を先取りするとともに、窒素酸化物3次規制(NOx Tier III)に適合した主機を採用した。さらに、硫黄酸化物排出規制に対応するSOxスクラバーやバラスト水処理装置を装備し、環境負荷の低減を図った。
推進性能では、最新の解析技術を活用した船型設計に加え、省エネデバイス「Super Stream Duct」「SURF-BULB」「ALV-Fin」「T-Rupas」を最適化して搭載し、高効率プロペラを採用したことで、従来船と比べ推進性能と燃費を大幅に改善した。実海域での性能向上を目的に、波浪中の船首抵抗を低減する「Ax-Bow」船首形状や、低風圧居住区も採用している。
また、船体外板には低摩擦塗料を使用し、貨物油タンクとバラストタンクには国際海事機関(IMO)の塗装性能基準(PSPC)に準拠した塗装を施すことで、防食性能を高めた。
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