ECアリババは10日、中国家電販売大手の蘇寧グループが実施する増資を46億3000万ドル(5770億円)で引き受け、蘇寧の株式19.99%を保有する2位株主となることを発表した。
アリババは蘇寧との提携を「デジタルとオフラインの小売を統合するもの」と説明しており、EC、物流、成長分野で相乗効果を創出する。
蘇寧は提携を機にアリババ・グループが運営するネットショッピングモール「Tモール」に家電、ベビー用品を中心とした旗艦店を開設するほか、物流機能を担うCainiaoと連携する。蘇寧は基幹物流拠点8か所、地域物流拠点57か所、353都市の配送拠点、1700以上のラストワンマイル配送拠点で構成する物流網で中国2800の郡と地区をカバー。
アリババは、蘇寧の強力な物流網と高度な配送ソリューションを活用することで、「近い将来に注文から2時間で配達するサービスを受けることが期待できる」としている。