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中国発が伸び悩み、ゼポ調べ

アジア発米国向けコンテナ輸送、7月では過去最多

2015年8月17日 (月)

調査・データゼポがこのほど発表した7月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績によると、アジア主要10か国・地域発のTEUは、2007年と並んで7月としては過去最多の129万TEUとなった。

▲ゼポ調べ

▲ゼポ調べ

6月は前年6月との比較で6.4%(131万TEU)の増加となったが、7月はポイントを下げ1.6%増(129万TEU)と、増加率はやや落ち着いた。1-7月累計は3.6%の伸び。

米国向け世界合計は2%増(1-7月累計では3.6%増)の198万TEU。中米発(シェア9.4%)が0.7%増、南米発(シェア3.4%)が4.1%増、カナダ発(シェア2.8%)が11.9%減と、米州域内からの荷動きに活発さを欠いたものの、欧州発は8.8%の伸びを示し、シェアも16%となった。

アジア発の6割を占める中国発は前月の6.3%増から1.3%増へと伸び率が鈍化。1-7月累計では2.2%増となった。

2位の韓国は中国発トランシップが増え6か月連続プラスの21.5%%増、3位の台湾は前月までの5か月連続プラスの後、15.6%減、4位のシンガポールはインドネシアベトナムなどからのトランシップが増え12か月連続プラスの21.6%増、5位の香港は4か月連続マイナスで14.7%減となった。

7位のベトナムは12か月連続大幅2ケタ台のプラスで57.4%増となり、自国分を表す荷受地ベースでも韓国を上回る2位に定着している。8位のインドは13.8%増で24か月連続のプラス、9位のタイも27.2%増と連続6か月のプラスだった。10位のマレーシアは連続6か月のマイナスで44.5%減少した。

6位の日本発(直航分)は5か月連続のマイナスで16.1%の減少(7月累計では11%減)だったが、釜山トランシップは5か月連続の2ケタ台の増加を記録した。

日本発直航分の米国港別の動きは、6月に続きロサンゼルス、タコマが増えてサバンナ、チャールストン、ノーフォークなどは減少した。アジア発、特に中国発コンテナの西岸回避と東岸・ガルフへのシフトが7月実績でも顕著で、西岸の4.4%減少に対して東岸17.5%、ガルフ12.4%の増加となっており、東西のシェアも4.2%が西岸から東岸へシフトがした。