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日本SC協会調べ

7月のSC販売、インバウンド効果で都市部伸長

2015年8月21日 (金)

調査・データ日本ショッピングセンター協会が21日に発表した7月のSC販売統計調査報告によると、同月の既存SCの売上高は前年比1.8%増となった。

札幌市が4.7%増、東京区部3.8%増、大阪市2.4%増、福岡市5.4%増と好調で、同協会では訪日外国人の増加に伴うインバウンド効果によるものと分析している。

7月は月前半が天候不順だったものの、中旬以降は好天の日が多く客足が盛り返した。昨年に比べ夏のバーゲンセールのスタートを7月第1週に遅らせたSCが増えたこと、地方では地域プレミアム券が貢献したこともあり、2か月振りに対前年同月比プラス(1.8%増)となった。

地域別では、中国地方を除く8地域が前年同月比プラスとなった。訪日外国人の増加による売上げアップがあった一方、クルーズ船の寄港回数の減少で売上げが減少したというSCもあり、協会は「SCの売上げでもインバウンドが重要な要因となっている」と指摘している。

テナントの対前年同月比伸長率は2%増、キーテナントは1.3%増で、飲食店、サービスなど物販以外が好調。キーテナントは前月と同様に生鮮食品、加工食品が好調な一方、婦人、紳士アパレルが不調だった。

夏のバーゲンセールでは、売上げが1.7%増、レジ客数、客単価もともに前年を上回った。とくに客数はの伸び(+1%)よりも客単価の伸長率が高い(1.9%増)結果となった。

セール開始時期は6月第4週が全体の50%と以前高い割合を示すものの、今夏の特徴としては7月第1週に設定したSCが増え、昨年の15%から35%に増加した。

7月のSC販売、インバウンド効果で都市部伸長

(出所:日本ショッピングセンター協会)