商船三井、船上点検に電子カルテシステム導入

ロジスティクス商船三井は、計装機器メーカーのアズビルと共同検証した、タブレット端末を活用した船上点検システム「エネカルテ」の本格運用を開始した。

船上で使用している点検チェックリストを電子化し、点検業務の効率化と品質向上を図る。点検結果はデータとして蓄積、分析することで、安全運航、教育訓練、技術継承に活用する。

電子版チェックリストを導入することにより、データをグラフ化し、時系列で変化を確認でき、発見した異常箇所はすぐに写真や動画で保存。点検結果をその場で表示し、乗組員間の円滑なコミュニケーションにつながる効果を見込む。

データを本船上の端末から陸上サーバーに送信し、安全運航管理データベースへの蓄積する運用が可能で、乗組員への教育ツールとしての活用するほか、異常値を視聴覚的に捉えて見逃し・見落とし防止に役立てる。

また、記録紙が不要で持ち運びが容易なため、検船員の移動が安全になるほか、作業場所で容易に規則を確認できる。