荷主IHI(東京都江東区)は15日、グループ会社のIHI原動機が、群馬県太田市の太田工場でアンモニア燃料を用いた陸用発電向けレシプロエンジンの実証試験を開始したと発表した。2026年度中に試験を完了し、2027年度中の商用販売開始を目指す。
実証試験プラントはIHI原動機太田工場に設置され、6000キロワット級のアンモニア燃料機関を中心に構成する。舶用アンモニア燃料機関で培った技術を活用し、アンモニア燃料比率、温室効果ガス削減率ともに90%以上の実現を目標に開発を進める。今回の実証では、燃料供給設備や排気後処理設備、漏えい対策を含めた発電システム全体の安全性や運用性を検証する。

▲実証試験プラント外観(出所:IHI)
本システムは国内産業向けの電源に加え、国内外の離島やデータセンター、鉱山、工業団地など、高効率で低炭素な電源を必要とする施設への導入を想定している。重油や軽油を使用する既存のディーゼル発電設備を段階的に低炭素化する選択肢として、アンモニア燃料の需要拡大にもつなげる考えだ。
実証設備で使用する機関は、内航船向け主機関として開発した1.6メガワット級機関をベースに6000キロワット級へ大型化したアンモニア・重油デュアルフューエル機関で、アンモニア燃焼と重油専焼の両方に対応する。実用化を見据え、省スペース設計のエンクロージャを採用し、万一アンモニア漏えいが発生した場合でも設備内に封じ込めて除害するシステムを備える。
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