サービス・商品NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)は16日、SAP Business AI Platformを活用した「Autonomous Enterprise支援サービス」の提供を開始した。AIが基幹業務を高い精度で自律的に実行する企業モデルの実現に向け、構想策定から実装、運用までを一貫して支援する。
Autonomous Enterpriseは、人間の承認と判断をAIの運用に組み込む「Human-in-the-Loop」により、AIが基幹業務を実行可能な高い精度で自律駆動するモデル。サービスでは、必要な基盤の構築に加え、人とAIの役割分担の設計や、基盤上で稼働するAIエージェントの整備を支援する。今後3年間で50社への提供を目指す。
支援領域は、経営・業務課題や既存のSAP環境、データ活用状況などを整理する構想・ロードマップ策定、AI活用に向けたデータ・連携基盤の設計、AIエージェントの権限や監査、セキュリティーを含むガバナンス設計、実装・定着化・運用支援の4分野となる。
データ・連携基盤では、SAP Business Data Cloudによる業務データ活用と、SAP Integration Suite、SAP Event MeshによるAPI連携やイベント駆動型連携を組み合わせる。SAP製品と非SAP製品、クラウドとオンプレミスが混在する環境で培った導入ノウハウを活用し、システムやAIエージェント間の協調を支える基盤を設計する。
AIエージェントの設計では、社内外で利用されるAIエージェントと業務システムの関係を可視化し、利用範囲や権限、監査、セキュリティー、ライフサイクル管理などを定める。概念実証(PoC)から本番導入、既存業務への組み込み、効果測定までを支援し、基幹業務の安定性を確保しながらAI活用を段階的に拡大する。
サービスの提供に合わせ、同社は7月に専門組織「Autonomous Enterprise Transformation Office」を新設した。社内に蓄積した業務知識やSAPソリューションの知見、プロジェクト方法論を集約し、全社のAI CoE活動を推進する。顧客の状況に応じた導入アプローチの提示や、SAPコンサルタントの知識拡充、意識変革にも取り組む。
今後は財務、サプライチェーン、調達などの業務領域で、AI活用のユースケースや参照アーキテクチャ、導入テンプレートを整備する。SAP S/4HANA Cloudへの移行やERPのモダナイゼーションに取り組む企業に対し、移行後のデータ活用や業務プロセスの高度化、AIエージェントの導入までを見据えた支援を拡充する。
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