サービス・商品チェックポイントシステムズ社は11日、スポーツ用品小売業で世界2位のデカトロン社と提携し、各国に展開する400以上のデカトロン社店舗にRFIDソリューションを導入すると発表した。また、製造・流通段階で商品にRFIDタグを貼付するソースタギング・プログラムを拡大する。
商品に取り付けるRFIDタグは、アジアやヨーロッパに展開するチェックポイント社のサービス拠点から、デカトロン社のベンダーに5日以内に納品。
RFIDソースタギングの導入により、店舗では納品後すぐに商品を陳列でき、従業員は手作業で納品確認作業やラベル貼付作業から解放されることになる。また、製造・流通段階で商品にタグを貼付するソースタギングでは、効率化による収益性向上を図る。
デカトロン社は、すでに19か国でチェックポイント社のデュアルモード商品管理システム「エボルブ・エクスクルーシブE10」アンテナの導入を開始しており、大規模なRFIDソースタギング・プログラムも進めている。盗難被害の多い商品にはアルファ・ソリューションを導入し、ロス対策を強化している。
デカトロン社では、店舗内の在庫可視性向上と、ロス対策を両立させることが大きな課題となっていたことから、チェックポイント社の独自技術を用い、店内のタグの付いた商品位置とその移動方向を特定することによって、商品が単に出口付近に陳列されているのか、盗難の可能性があるのかを識別できるテストを行った。
これにより、盗難の可能性がある商品をより正確に特定し、精度の高いロス対策を実施できる体制を整えた。