ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

3月の主要コンテナ航路動向、北米往航が24.8%減少

2016年4月20日 (水)

調査・データ日本海事センターが19日に発表した主要定期航路のコンテナ貨物荷動き動向によると、貨物量は、北米航路で往航が減少し復航が増加、欧州・日中航路では往航・復航ともに減少、アジア域内航路も減少した。

北米航路は往航(3月)が102万3874TEUで前年同月比24.8%減だったが、1-3月累計では5.1%増となった。米国西岸港湾での労働争議を背景に2015年1-2月の荷動きが減少したため、その反動が大きいとみられるが、14年1-3月と比べても8.3%上回っている。一方で運賃は2016年初の修復で一時上昇したものの、直近では下落傾向。

復航(1月)は490万144TEUで10.2%増加。2015年は労働争議終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びていない。運賃(ニューヨーク→塩田)は15年3月以降上昇も、6月以降下落傾向。

欧州航路(2月)は往航が102万8981TEUで11.9%減。年始に行われた運賃修復の後、運賃下落傾向が続く。復航は53万6780TEUで4.4%減、運賃は低い水準で推移。

日中往航(2月)は88万2284TEUで14.7%増、金額ベースでも15.3%増の5473億円となった。横浜-上海間の運賃は、1TEUあたり350ドルで推移していたが、15年12月は330ドルまで下がった。

復航は152万5402TEUで17.7%減となり、金額ベースでも22%減の1兆4億円に縮小。CCFIによると、運賃は15年11月から下落していたが、16年2月は上昇している。

アジア域内航路(2月、日中韓台香+ASEAN)は109万3536TEUで0.9%減。コンテナ・トレーズ・スタティスティクス社の発表では、2月のアジア域内航路輸送量は0.9%減の306万7000TEU。同社の運賃指標は15年に入って緩やかな下落傾向で、とくに8月以降低い水準で推移している。