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物流管理などの利用想定

三菱電機、誤差1m以内の屋内位置測定システム開発

2016年2月12日 (金)

サービス・商品三菱電機は12日、無線LANと音波による測位を組み合わせて誤差1メートル以内で位置を検出できる屋内位置検出システムを開発した、と発表した。2017年4月の実用化に向け、アプリケーション開発を進める。

GPSの電波が届かない地下駐車場で駐車位置までのナビゲーション、物流管理などの利用を想定する。

三菱電機が開発した屋内位置検出システムは、無線LANと音波を活用し、誤差1メートル以内の位置を検出する精度の高さが特徴。

音波による位置検出装置を無線LAN基地局に搭載し、検出したい対象物と周辺の複数の無線LAN基地局との間で音波を往復させ、その伝達時間から対象物の位置を特定する仕組み。送受信のタイミング・計測結果は無線LANで通信する。

すでに構内無線LANを設置している場合、無線LAN基地局に位置検出装置を追加するだけで、低コストでシステムを構築することが可能。

スマートフォン内蔵のマイクとスピーカーを利用し、駐車場で駐車位置を検出したり、専用アプリをインストールしたスマートフォンと周辺の無線LAN基地局に搭載した位置検出装置との間で送受信した音波の伝達時間から、スマートフォンの位置を特定したりといった利用も実現できる。

利用者に必要な設備はスマートフォンのみで、RFID(電子タグ)などの専用機器が不要となる。