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総重量3.5t以下のトラックに国際基準の燃費試験導入

2016年3月25日 (金)

行政・団体国土交通省と経済産業省が設置した合同会議は25日、車両総重量3.5トン以下のトラックと乗用車を対象に、燃費試験法に「WLTP国際基準」を導入する方針をまとめた。

総重量3.5t以下のトラックに国際基準の燃費試験導入

WLTP燃費値は全体的な携行として、既存の燃費基準「JC08燃費値」と同水準か低い(燃費が悪い)値となる。新型車の排出ガス試験がWLTPへ移行する18年度途中までの間、自動車メーカーはJC08燃費値の表示を原則とし、WLTP値については「表示してもよい」こととする。

移行後もWLTP燃費値のみの表示を義務付ける形ではなく、JC08燃費基準とWLTP燃費値の「どちらか」を表示する。

国際基準を設けて自動車の基準を調和させることで、自動車メーカーに国際的な部品の共通化や環境技術開発へ投資を促すとともに、購入側も環境性能に優れた自動車をより安価に購入できるようにする。

乗用車の燃費を算定するための試験法の国際基準は、国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)の下に設置された作業部会で、日本が議長を務めて策定に向けた議論を主導、2014年3月にWLTPが成立した。

昨年6月に国交省と経産省が設置した合同会議で、乗用車、小型貨物車の燃費を算定するための試験法へのWLTP導入の審議を重ね、パブリックコメントを経て方針化。今春にも関連法令を改正することにしている。