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ソニー、携帯電話事業の完全子会社化で合意

2011年10月28日 (金)

産業・一般ソニーは27日、携帯電話事業を展開するソニー・エリクソンを完全子会社化すると発表した。50%を出資しているエリクソン社から株式を取得することで合意した。ソニーはエリクソン社に10億5000万ユーロを支払う。

 

これにより、ソニーは「タブレット、テレビ、PCなど、幅広いネットワーク対応コンスーマー製品群の中にスマートフォンをより迅速に組み込んでいくことが可能になる」と説明している。

 

さらに、ソニーの全製品、サービスを対象とする広範な知的財産権のクロスライセンス、ワイヤレスモバイル技術に関する5つの重要特許群も併せて獲得した。

 

ソニー・エリクソンは、2001年10月1日に当時不採算であったソニー、エリクソンそれぞれの携帯電話事業を統合して事業を開始。携帯電話事業の黒字化を達成した後は、ウォークマンフォン、Cyber-shotケータイなどのヒット商品を世に出した。

 

最近はアンドロイドベースのXperia(エクスペリア)シリーズへと事業の軸足を移しており、第3四半期末時点で、アンドロイド端末の市場で11%のシェア(金額ベース)を占め、これらの端末が同四半期の売上の80%となっている。

 

ソニー、エリクソン両社は今回の取引実行に関する機関決定を既に行っており、2012年1月をめどに各国で必要な政府当局・監督官庁の承認を得て実行する。