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国際事業が売上拡大分の大半けん引

日通が新経営計画、BtoB特化の集中投資と「利益」重視

2016年3月31日 (木)

ロジスティクス日本通運は3月31日、「真のグローバルロジスティクス企業」を目指して「BtoBに特化した集中投資」と「利益にこだわるグループ経営」を柱に据えた新たな経営計画(4月1日-2019年3月31日)を策定した、と発表した。

日通が新経営計画、BtoB特化の集中投資と「利益」重視

最終年度の連結業績として売上高2兆1500億円(16年3月期見通し比7.5%増)、営業利益750億円(38.9%増)、最終利益450億円(32%増)を目指す。計画期間中の投資額は3年間で2000億円。

なかでも、国際関連事業の売上規模は16年3月期見通しの7300億円弱から8600億円へと引き上げ、売上高目標の上積み分(1500億円)の大半を国際関連事業で稼ぎ出す方針。

国内では東京・名古屋・大阪など大都市圏で「グローバル企業との取引拡大」に注力するほか、引越事業改革、海運事業の横串・組織化、警備輸送事業における「キャッシュ・ロジスティクス」の強化、不動産事業の再構築に取り組む。

海外では、アジアに経営資源を集中投下し、「アジアで圧倒的な地位」を確立。欧米を含めたグローバルレベルで成長を実現する。特に米州、欧州、東アジアの収益性を高めつつ、同社が強みとしている重量品建設事業のグローバル展開、海外引越事業の領域拡大と非日系顧客の開発を目指す。

このほか、荷主に代わって物流管理を包括的に行う「リード・ロジスティクス・プロバイダー」(LLP)事業者としての事業領域の拡大や、重要顧客に対するロジスティクス提案強化、産業別営業・非日系企業向け営業の拡大、顧客別収益管理の強化――といった機能別での取り組みを強める。