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川崎重工、商船三井向け新型LNG運搬船を引渡し

2016年6月17日 (金)

荷主川崎重工、商船三井向け新型LNG運搬船を引渡し川崎重工は17日、商船三井と関西電力向け16万4700立方メートル型LNG運搬船「LNG FUKUROKUJU」(フクロクジュ)を同日付けで引き渡したと発表した。

同船は、年内に運用開始が予定されている新パナマ運河を通峡できる船型として新たに開発したLNG運搬船の1番船。主要なLNGターミナルへ入港できる従来船の船体寸法を維持しつつ、カーゴタンクを大型化し、LNG積載量を増加させることで、LNG輸送コストの削減と船主の多様なLNGトレードに対応する。

また、4個のモス型球形の独立LNGタンクを持ち、合計で16万5134立方メートルの貨物タンク容積を持つほか、LNGタンクの防熱システムには、川崎重工が独自に開発した川崎パネル方式を採用し、LNG蒸発率を1日あたり0.08%としている。

貨物タンク区画は、二重船殻、二重底構造とし、LNGタンクはその内側に配置されているため、船体損傷時でも直接タンクに損傷が及ばないよう保護している。

■主要目
全長:293メートル
長さ(垂線間長):280メートル
幅(型):48.9メートル
深さ(型):27メートル
満載喫水(型):12.2メートル
総トン数:12万7242トン
載貨重量:8万3809トン
貨物タンク容積:16万5134立方メートル(マイナス163度、100%)
主機関:川崎URA-400型再熱式蒸気タービン機関×1基
連続最大出力:2万6800キロワットx70回転/分
航海速力:19.5ノット
定員:49人
船級:日本海事協会(NK)
船籍:バハマ(ナッソー)