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関東運輸局、手待ち時間改善へ予約システム導入支援

2016年6月20日 (月)

国内関東運輸局は20日、新たな施策指針として「関東交通観光戦略2016」を策定したと発表した。物流分野では、トラック運送事業で1運行あたりの「手待ち時間」が2時間近くなっていること、京浜港の基幹航路の便数が大幅に減少していることを踏まえ、労働力不足に対応した物流システムと、京浜港の国際競争力を強化するための広域集荷体制を構築する。

手待ち時間の発生や京浜港の国際競争力が低下する状況を放置すれば、「物流が経済のボトルネックとなって企業の立地環境が悪化する」との危機感をベースとして、これら2分野に重点的に取り組む姿勢を打ち出した。

数値目標として2020年に「労働生産性2割程度向上」「京浜港の北米基幹航路のデイリー寄港週30便の維持・拡大」を設定。物流事業者、荷主企業など多様な主体の連携・協力を促し、単独事業者では取り組みが難しい物流効率化に注力する。

具体的には、手待ち時間を解消するため、物流事業者と荷主が連携して物流施設へ搬出入予約システムを導入する取り組みを促す。物流事業者と荷主企業が連携しやすくなるよう、マッチング策を検討・実現する。

北米基幹航路のデイリー寄港週30便の維持・拡大に向けては、高速道路網と結節したインランドデポ、貨物鉄道と港湾の結節を強化するためのオンドックレールの整備など、京浜港の広域集貨体制の整備を進める。

京浜港では北米基幹航路の便数が1998年の52便から2013年には30便まで減少している。