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JR貨物、列車位置把握など運転支援システム更新

2016年7月12日 (火)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は12日、貨物列車の位置をリアルタイムで把握し、走行中の運転士に運転を支援する情報を伝える「運転支援システム」(PRANETS)を更新する、と発表した。

貨物の正確・迅速な位置情報の提供が求められるなか、開発当時より進歩した情報通信技術を取り入れ、システムの安定性や情報提供の正確性の向上を図る。

4月以降、段階的に(1)端末・機器の更新と簡素化(2)アプリケーションプログラムの新しいOSへの対応(3)機関車位置発信の二重化(4)列車番号の補完入力への対応(5)運転支援データの段階的にダウンロード方式への変更(6)機能拡張への対応――を行う。

現在、運転支援データは乗継のたびに運転士がUSBメモリで各区間の運転支援データをセットしているが、更新後は列車の始発駅で運転士が列番などを入力し、乗継時には乗継ボタンを押すことで、各区間の運転支援データを順次ダウンロードできるようにする。

JR貨物、列車位置把握など運転支援システム更新

これにより輸送の安全・安定化を向上させるとともに、貨物の正確な位置情報を途切れなく提供できるようにする。

プラネッツは、機関車の運転席に設置したモニター画面や音声により、運転士に徐行区間の予告や制限速度注意喚起などを行う「運転士支援機能」と、GPSにより測位される列車の位置情報などを収集し、列車位置情報提供システムに位置情報、遅れ時分などの提供を行う「列車位置情報把握機能」の二つの機能で構成されている。