ロジスティクス日本郵船が29日に発表した4-6月期決算は、船腹供給が過剰ななかで新造船が相次いで竣工し、運賃修復が進まなかった影響で市況が「極度に低迷」。定期船・不定期船・航空運送の主要事業がいずれも2割を超える減収を記録し営業損益、経常損益、最終損益すべての段階損益で赤字に陥った。
日本郵船 | 2016年4-6月期決算 |
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当期実績(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 |
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売上高 | 470,759 | -20.0% | |
営業利益 | -10,963 | -- | -- |
経常利益 | -9,924 | -- | -- |
当期純利益 | -12,788 | -- | -- |
こうした「惨状」を踏まえ、同社は中間・通期業績予想を大幅に下方修正。中間業績は売上高9715億円(前年同期比18.9%減)、営業損益1960億円の損失、経常損益1700億円の損失、最終損益2650億円の損失を見込む。
通期は売上高が大台の2兆円を割り込み1兆9920億円(前期比12.3%減)、営業損益ゼロ(100%減)、経常損益50億円の利益(91.7%減)、最終損益150億円――と、下期に多少の持ち直しを織り込む。