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日本機械輸出組合調べ

7月の機械輸出額13.7%減、全業種で落ち込む

2016年9月16日 (金)

調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は16日、7月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は3兆7642億円で前年同月と比べて13.7%減り、10か月連続で減少した。

7月の為替動向は1ドル103.1円と前年から16.2%の円高となり、対ユーロも114.6円と16.5%の円高で、合わせて17.6%の減少要因となった。 これを考慮すると、実質的な伸び率は2か月連続で増加し4.7%増となった。JMCでは、減少要因について「6地域向けすべてで伸び率がマイナスとなった こと、自動車、産業機械、電子デバイスなど主要な21輸出業種がすべてマイナスとなったため」としている。

輸入額は1兆7052億円で18.9%減となり、9か月連続で減少した。

地域別では北米向けが12.4%減、中国向け(13.2%減)、ASEAN・南アジア向け(10.3減)、EU向け(10.1%減)、韓国・台湾向け(8.2%減)、「その他地域」向け(26.6%減)――と6地域すべてで減少した。

業種別では機械輸出額の37%を占める自動車(11.2%減)をはじめ、18%を占める産業機械(5.8%減)、電子デバイス(11.5%減)など21の主要業種すべてが減少し、二桁減の業種も19業種あった。

JMCでは8月の輸出について「為替・営業日要因は5.4%の減少寄与要因となる」としているが、9月8日発表の貿易統計によると、8月上中旬の全商品輸出は4.1%の減少だった。