ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

テルモ、山口県に新工場、拠点分散図る

2012年1月19日 (木)

拠点・施設テルモ(東京都渋谷区)は19日、世界的に需要が高まっているカテーテル製品への増産対応と、疼痛緩和製品、将来の成長が見込めるドラッグ&デバイス製品の生産体制の確保し、BCP(事業継続計画)の観点から生産拠点を多極化するため、山口県に新工場を開設すると発表した。23日に山口市と調印を交わす予定で、投資総額は約300億円。2015年春頃に操業を開始する。

 

同社では、海外売上高比率が半分を超えていることから、海外生産比率の引き上げを進めているが、「開発から生産まで切り離すことができない製品開発プロセスがあり、また、海外への移管が難しい高度で精密な生産技術がある」として、国内生産拠点を「ものづくりのコア技術の育成と、改良改善を支える生産技術を磨くマザー工場」に位置づける。

 

カテーテル製品とドラッグ&デバイス製品はともに、高度な生産技術を用いるため、国内で生産拠点を確立することにした。また、国内生産拠点は静岡、山梨県に集中していることから、生産拠点を多極化することで、安定供給につなげる狙いもある。

 

■山口工場の概要
社名:テルモ山口(テルモ100%出資子会社)
所在地:山口県山口市「山口テクノパーク」
土地面積:約9万6000平方メートル
建物面積:約5万平方メートル
設立時期:2011年12月
操業開始:2015年春頃
生産品目:カテーテル製品、疼痛緩和製品、ドラッグ&デバイス製品
対象市場:日本、海外各地域
売上規模:2020年度約300億円